無料のダンボール回収所からゴミを持ち去るのは違法行為
住宅地や地域の目立つ場所に設置されている資源物回収ステーション。この場所に持ち込こまれる資源物はダンボールや古紙をはじめ、アルミ缶などさまざまなものがあります。自治体によっては、このような場所を設けておらず、一般のごみと同様に回収日が決まっており、回収してくれることもあるようです。この場合は毎月1回もしくは2回の回収となっているため、自宅にごみを保管しておかなければならない点が問題です。
資源物の回収はこのように自治体によって違いはありますが、この資源物を個人的に回収する人がいます。トラックなどの大型車両で回収しに来るような人もいれば、自転車に乗るだけ回収していく人もいます。ごみの回収業者でもないのに、ごみを勝手に持っていくことは許される行為なのか、そうでないのか疑問に思った人もいるはずです。結論から言えば、このような行為は禁止されており、それを条例で厳しく罰する自治体もあれば、そうでない自治体もあります。また、条例で罰する場合、罰金を決めている自治体もあるようです。
特にダンボールはお金になるため、持ち出されやすいと言えます。自治体の多くはダンボール回収を無料で行っていますが、集められたダンボールをリサイクル業者に売ることで収入にしています。このような行為をする人がいると自治体の収入が減少することにもなるので大問題となっています。確かに、これらの人がしている行為はあらかじめダンボール回収された場所に出向き、自治体から委託された回収業者が来る前に必要とするダンボールを持ち去るため問題です。資源物回収ステーションをわが物のように扱っており、なかにはもともとごみなのだから、生活がかかっているからと開き直る人もいるようです。いくら無料のものだとはいえ、ダンボールをはじめとする資源を捨てる側からしても気持ちのよいものではありません。
このような回収ステーションは、ダンボール回収などをスムーズに行うために、自治体が作ったものです。作るのはもちろん無料ではなく、もともと私たちの税金が使われています。条例を制定する自治体が増えてきたことにより、堂々と持ち去る人は減った印象がありますが、それでも時々見かけることがあります。いくらダンボール回収が無料であり、捨てるものだとしても、それを持ち去ってはいけません。もし、お金にならないのであれば持ち去る行為は行われないのでしょうが、ここはどの自治体も条例を制定し、罰金などの罰則を作るしか対策法はないのかもしれないというところまできています。